【怖い大長編ドラえもん】ドラえもん のび太と夢幻三剣士【のび太が一度死ぬ】

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大長編と呼ばれている劇場版のドラえもんについて。

印象が他の作品と違う、なんとなく不気味で怖い、後味がなんかおかしいというような作品が数作品あります。

その中で個人的にこの作品は印象が違うというものに関してご紹介します。

夢幻三剣士、私の好きな大長編ドラえもんTOP5に入る作品です。

夢の中だけでもいい格好したいのび太

いつも寝ているのび太ですが、ある日思います。

「いい夢を見ていた、なんで目が覚めた。夢の中では活躍できていたのに。」と。
いつもながらのび太の悩みや問題提起から、ドラえもんがズバッと解決する秘密アイテムを提供して物語は進みます。

だいたいがその秘密道具が何かしら大きな問題を起こすことになります。

夢幻三剣士についてももちろんその王道パターンを外すことなく物語は始まります。

横暴なジャイアン、狡いスネ夫、心優しいくまっすぐなのび太

この三剣士が、しずかちゃんをさらってしまったという「妖霊大帝」を討伐するために冒険をします。

途中、「妖霊大帝」を倒すのに必要な不死身の肉体を得るため、竜退治をしないといけなくなります。

ジャイアンとスネ夫は功名心から先んじて特攻をしますが、石化した描写もないまま、次のシーンには石化しています。

夢と現実を入れ替える

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竜退治の少し前ですが、ドラえもんは思い切った決断をします。

夢ではイカした伝説の剣士なのに、現実ではいつも通りの「のび太」の嘆きを聞き入れて、秘密道具のオプションである「夢と現実を入れ替えるスイッチ」を押します。

ここから、のび太他一応の言動と行動は、「夢を現実として」「現実を夢に」、進んでいきます。

夢の中ではしずかちゃんとのび太は初対面です。

現実の場面が一度出てくるのですが、のび太いわく「ママっていう人に起こされたよ」ということで、完全に夢と現実が入れ替わっています。

夢の中でも圧倒的不利

描写としては夢の中にあってものび太たちの所属するユミルメ側の勢力は、「妖霊大帝」側に比べて圧倒的不利な立場にあるようです。

機転を利かせ、その圧倒的兵力の差を覆し、各地の局所的な戦闘に打ち勝っていきます。

ドラえもんの取り寄せバッグが鬼畜的性能を発揮します。

のび太、ジャイアン、スネ夫、しずかが蜘蛛のような容姿の敵軍将軍を共闘して追い詰めるシーンは迫力があります。

きちくな「妖霊大帝」

上記ののび太たちが共闘して打ち倒した蜘蛛のようなキャラクターを一瞬にして、消し炭にしてしまします。

ここまで冷徹な描写のある悪役がいたでしょうか。

哀れジャンボス

一瞬で消し炭にされた蜘蛛将軍に変わって、「私がやります。」と名乗り出たジャンボス。容姿は象のようなキャラクターです。

出す兵力、出す兵力、すべてをドラえもんの秘密兵器で一シーンで打ち倒されてしまします。

せっかく揃えた兵力をあっという間に全滅させられただけにはとどまらず、のび太との一騎打ちで三合ほどで打ち取られてしまいます。

のび太が死ぬ

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実はジャンボスは無駄死にではなかったのです、戦いの中で冷静な「妖霊大帝」勢のトリホーは、ドラえもんのポケットの性能を見抜きました。

一瞬のうちでポケットを盗み取ります。

圧倒的に戦力を削ることに成功した「妖霊大帝」勢は夜襲をかけます。

一度は「妖霊大帝」を貫いたのび太ですが、圧倒的なパワーを持つ「妖霊大帝」は瞬時に再生をします。

次の瞬間「妖霊大帝」の魔法によりのび太は塵となります。
塵となります!

そうです、「夢と現実を入れ替えた後にのび太は塵となりました」

どの作品を見てものび太が一度死んでしまうような作品はありませんでした。

復活した後もクライマックス

「妖霊大帝」に一度はやられたのび太ですが、竜の温泉のおかげで一度は復活することができます。

そのまま追い詰められているのび太ですが、のび太のママが秘密道具のスイッチを切ったことで「夢と現実の入れ替わり」がリセットされます。

夢の世界は大変なことに

現実に戻れたのび太ですが、夢の世界は引き続き「妖霊大帝」に支配された、とんでもない状況になっています。

そのことを告げられたドラえもんとのび太はまた夢の世界へ旅立っていくのです。

まとめ!ハッピーエンド!しかし…

ドラえもんとのび太はもちろん「妖霊大帝」を打ち倒し、しずかちゃん扮するシズカールと結婚直前まで行きます。

しかし今度は夢を見る秘密道具を未来の業者が引き取りに来たことで夢は中断されてしまします。

最後の一コマで現実ののび太としずかちゃんが学校へ登校するのですが、最後の一コマは今が現実なのか夢なのか迷ってしまう描写で終わります。

狂言回しの「トリホー」

トリホーというキャラクターが最初から最後まで登場してきます。夢を見る秘密道具を使う前から登場し、秘密道具を回収した後も「トリホー」を暗示するキャラクターが出てきます。

このキャラクターが本作品を不思議な余韻の残る作品にしているのかもしれません。

この作品はまだリメイクがされていない大長編作品かと思います。

リメイク作品は非常にCGのクオリティも高くダイナミックな表現がされており、それはそれで面白いかと思います。

しかし、昔ながらの画質や雰囲気で表現された本作品は是非このクオリティで一度見てもらいたいと思います。オススメの作品です。

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